日本フリーランスリーグ(FLJ)は2026年1月20日、生成AIが国内クリエイターに与える影響の実態調査(回答2万4991件)を公表し、生成AIを自身の生計にとって「重大な脅威」とみる回答が88.6%に達したと明らかにしました。回答者の71.3%はイラストレーターや漫画家など「絵を描く人」でした。

調査は2025年9月30日~10月31日にインターネットで実施し、37団体が協力しました。将来や現在の仕事に不安を感じる人は93.3%で、誹謗中傷や無断利用などで他者がトラブルに巻き込まれているのを見聞きした人は77.8%でした。収入・売上が減ったとの回答は12.0%にとどまる一方、創作以外の収入源確保を今後の選択肢に挙げた人は10.8%で、不安が先行して行動変化が始まっている状況もうかがえます。

制度面では、AI学習データ(著作物リスト)の公開を法律で義務付けることが重要だとする回答が92.8%でした。学習利用の同意方式は事前許諾を求めるオプトイン支持が61.6%、「原則禁止」が26.6%で、強い同意管理を求める層は計88.2%となりました。補償や収益還元よりも権利コントロールを優先する傾向も示され、収益還元モデル案に「いずれも共感できない」が33.3%で最多でした。政策の重点は「生成物(アウトプット)の違法性判断と罰則」34.5%が最上位です。

FLJは、学習データの透明性義務化や生成物のラベリング義務化、悪質な権利侵害へのガイドライン策定などを行政に求めました。あわせて、クリエイター側の連帯を進めるとして「絵を描く人」を中心にギルド設立を支援する方針を示し、2026年4月以降に参加基盤づくり、9月以降に政策ブリーフ発行と定例意見交換、12月以降に標準契約条項案の提示を予定しています。今後は、ルール整備と現場の不安軽減がどの速度で進むかが、創作環境と市場再編の分岐点になりそうです。

【関連情報】
日本フリーランスリーグ(FLJ) https://fl-jp.org/ />調査回答全文(原文) https://drive.google.com/file/d/1Aw3nn12mPNXy4Ex9403V6MewvRjW8gHr/view?usp=drive_link

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